小説「悪魔メムノック」より
美しき その御姿に
含まるる性は 二つ
天使ゆえに悪魔ゆえに
与えられた性は 無く
透明なる翼の 輝けるかな
完璧なる容姿の 麗しさよ
不可思議なる その本質を
形するものは 無限
天使ゆえに悪魔ゆえに
与えられた形は 幻―まほろば―
澄んだ瞳の 虹の光かな
佇める身体の 雅やかさよ
天使ゆえに 悪魔ゆえに
《戻》