決戦前夜 scene4:earith
Final FantasyZ
私…ずっと信じてたの。
いつか彼が迎えにきてくれるんだって。
でも違ってた。
来てくれたのはクラウド、あなただった。
最初はあなたのなかに彼を見てたけど、今は違うの。
…彼の中にあなたを見てる。
本当のあなたを見てる。
いつか逢いたいって思ってた…本当のクラウド…
星の声が聞こえる。
苦しい…痛い…救けてくれって。悪いのは神羅だけじゃないって…
セトラの民…星と共に生きた民に、私に語りかけるの。
でも、私にはもう祈ることしかできない。だから…だからクラウド。あなたが星を救ってあげて。
私だけじゃ出来ないこと。あなただけでも出来ないこと。
一緒に…星を救いたいから。
クラウド…復讐のためなんかに戦わないで。
星を救いたいから…私は祈った。その祈りを受けとめて。
ティファ…クラウドを支えてあげて。あなたは私に無いものを持っているから。
クラウドとの思い出。それを大事にしてあげて。
私…色々失くしたけど、でも幸せだった。
自分の母親のこと、自分の種族のこと…それになにより、自分自身のこと。たくさん分かったし…
何より、みんなに会えたから。
この星が好きだから、守りたい人がいるから、私は祈る。
…祈りは届いたわ。あとはクラウド、あなたが…
頑張ってね、クラウド。
…ううん。
一緒に頑張ろう。…側にいるから。
──クラウド…私はここにいるから。
<< <戻> >>
|